画像や着メロなどのデータをEZweb対応端末にダウンロード・保存させる処理をApacheモジュールで実装しました。XHTMLが使える端末が増えつつある今日この頃、これに存在意義はあるのやら。
背景
auやTU-KAなどEZweb端末でファイルをダウンロードする場合は、従来はファイルの末尾にチェックサムを付与したり、手続き上の手数が(やや)おおかったりとなにげに面倒な物だったと思います。このためKDDIのWebサイトではダウンロード時の手続きを簡素化するPerlによるCGIスクリプトや、予めファイルにチェックサムを埋め込むプログラムなどが配布されています。また、処理を自動化するCGIスクリプトやJava Servletなどなど様々なツールが流通しています。しかし、URIパラメータによるバイトレンジリクエスト(もどき)と配信するデータにチェックサムを埋め込むだけという本質的には「軽い」仕事を、CGIやJava Servletという「重い(遠い)」仕事で処理していてはマシンリソースの無駄遣いになってしまいます。
mod_ezweb_downloadはこれら画像や着メロなどのダウンロードにかかる処理を、高速・軽量に処理するためのApacheモジュールです。mod_ezweb_downloadを組み込むことでコンテンツ管理者はファイルのダウンロードに係る煩雑な作業から解放され、単にファイルを設置して そのURLに普通のハイパーリンクを貼るだけで済みます。
携帯サイトにおけるダウンロード時の負荷や、更新作業のコストに悩むサービス事業者のみなさま。是非一度mod_ezweb_downloadをご検討ください。
mod_ezweb_downloadの機能
次のような機能を提供します。- EZweb用のコンテンツを軽量かつ高速に配信することができます。
- ファイルのダウンロードに必要なHDMLを自動生成します。
- ダウンロードの設定は、ファイルに直接リンクするだけで済みます。
- CRC値をダウンロードするファイルに添加します。
- 簡単にセットアップできます。
- 非常に小さなCPU負荷と、非常に少ないメモリで動作します。
- mmap(2)を使用して高速にI/O処理を行います。
- ファイルまたはディレクトリ毎に拡張子とデータタイプ(disposition)関連づけを変更できます。
- Apache HTTP Server 1.3.x(DSOが有効であること)
- apxsコマンド、およびCコンパイラと関連ツール
設定例
mod_ezweb_downloadを組み込んだうえで、httpd.confに次のように記述します。<Directory /path/to/download/dir/> AddHandler ezweb-download .jpg .png .mmf </Directory>もしくは対象ディレクトリの.htaccessファイルに次のように記述します。
AddHandler ezweb-download .jpg .png .mmfこれらの設定を行ったディレクトリに壁紙や着メロなどのファイルを設置して、次のように直接リンクするだけでダウンロード処理が自動的に行われます。
<a task="gosub" dest="/path/to/file.mmf">Download...</a>携帯端末で上記のURLにアクセスすると、
- 確認画面(HDML)
- ダウンロード(ファイル + CRC)
- 成功/失敗の通知(HDML)
ライセンスとパッケージのダウンロード
mod_ezweb_downloadは利用形態に応じたデュアルライセンスを採用しています。オープンソースソフトウェアへの組み込みや評価や非商用サイトなどにおいてはGNU General Public Licenseで利用できます。それ以外の商用利用や非オープンソースソフトウェアに組み込むなどの場合においてはコマーシャルライセンスで利用できます。mod_ezweb_download version 1.0.0のダウンロードライセンスについて、またはコマーシャルライセンスのご購入に関してはセールス担当者までお問い合わせください。
設定上のご質問についてはサポート窓口までお問い合わせください。また導入・運用・カスタマイズなどに関するご相談はセールス担当までご連絡ください。